ユーグレナは、「人と地球を健康にする」を経営理念に掲げ、世界で初めて微細藻類ユーグレナ(和名ミドリムシ)の屋外大量培養技術を確立した、東証上場のバイオ企業だ。ミドリムシを使った機能性食品や化粧品を販売し、バイオ燃料の研究開発も進める。創業のきっかけは、代表がバングラデシュで目にした子どもの栄養問題だった。その原点として続けているのが「ユーグレナGENKIプログラム」——自社商品の売上の一部を協賛金に充て、栄養が不足しがちなバングラデシュの子どもに、栄養豊富なユーグレナ入りクッキーを無償で配る取り組みだ。首都ダッカから地方12県へ広がり、提携校は106校、1日約1万人に届け、累計は850万食に達した(2019年時点)。グラミングループと組んだグラミンユーグレナ社では、現地農家の所得向上にも取り組む。
●●○ 中
確定した−は無く、独立検証された+が位置(C)を決めています。到達不可の斜線はありません。=非合算メーター
株式会社ユーグレナはミドリムシで栄養と燃料を——商業に埋め込まれた+。 レターはC、たしかさは中。未確定の指摘は「監視中」に置いています。(2026-Q3時点・公開情報に基づく試算)
本流のナラティブ
ひとりの物語(N1)
+ before → after
バングラデシュのスラムでは、安価で豊富に採れる米が食生活の中心で、タンパク質・ビタミン・ミネラルが不足しがち——これがbefore。GENKIプログラムで、栄養不足の地域の小学校に給食としてユーグレナ入りクッキーが配られ、1食6枚で不足しがちな栄養素の1日分を補える(after)。受益は集団として現れる:提携106校・1日約1万人に届き、累計850万食に達した。
出典の性質:JICA(mundi) / P1 独立(JICA)/+作用は−の埋め合わせには用いていません。
+方向の作用/−方向の作用
+ 方向の作用
- 2014年開始のGENKIプログラムは、自社および グループ全商品(食品・化粧品)の売上の一部を協賛金に充て、バングラの子どもへユーグレナ入りクッキーを無償配布。首都ダッカから地方12県へ広がり提携106校・1日約1万人。2024年に法人向け寄付制度GENKI-Yellも開始。グラミングループと現地農家所得向上の合弁も。P1 一次 / 株式会社ユーグレナ
− 方向の作用(確定)
- 確定−なし。
- 上場・営利の商業バイオ企業(主業=健康食品/化粧品/バイオ燃料)。GENKIは売上連動の協賛金でマーケティングと一体。ミドリムシ効能・バイオ燃料実現性への懐疑・株価係争(空売りレポート等)の文脈。
- GENKIプログラムの栄養アウトカムの第三者検証、売上連動でない支援基盤(GENKI-Yell等)の拡充、バイオ燃料事業の実現、効能・環境訴求の裏づけの透明化。
問い直しの視点
+は、バングラデシュの子どもへの栄養支援(GENKIプログラムで累計850万食、106校・1日約1万人)と、現地農家の所得向上(人)で、JICAにも紹介される実在の活動だ。ただし、これは東証上場の商業バイオ企業のCSRであり、主業は健康食品・化粧品・バイオ燃料で、GENKIプログラムは自社商品の売上に連動する協賛金モデル(マーケティングと一体)であること、ミドリムシ健康食品の効能やバイオ燃料事業の実現性をめぐって懐疑や株価をめぐる係争(空売りレポート等)もある領域であること——栄養支援は本物だが、商業に深く埋め込まれ、「人と地球を健康にする」という物語が実態にやや先行するため、BではなくC/中とする。確定的な−には至らない。
出典
この評価の読み方
- 到達できる上限(天井):確定した−が上限を決め、独立検証された+がその内側で位置を決めます。+は−を打ち消しません。
- 証拠の重みは対称ではありません:−は確定のみ算入し、係争・指摘の“量”は「監視中」に。+は独立材料で数え、自社の広報は「参考」とします。
- 大きさは価値ではありません:規模は評価に使いません。投資家・株主・制裁・営業秘密などお金や競争にとどまる事柄も評価に入れません。
- 評価(レター)と たしかさ(情報の確からしさ)は別の軸です。