Fargreenは、収穫後に焼かれてしまう稲わらを、きのこと農家の収入に変えるベトナムの営利型社会的企業だ。創業者Trang Tranは、家族で初めて大学へ行き、海外へ出て、MBA(コロラド州立大、Global Social & Sustainable Enterprises)を取った人。ハノイで稲わら焼却の煙の中に育ち、その害を肌で知っていた。ベトナムは年約4,000万トンの米を産み、副産物として2,000万トン超の稲わらが出るが、その大半が田で焼かれ、有毒な煙と温室効果ガス、健康被害、視界を奪う交通事故を招く。2013年、生物学者Thuy Daoと小さなパイロットを行い、2015年にFargreenを正式に立ち上げた。仕組みは閉ループ——農家から稲わらを買い取って焼却をやめさせ、それを唯一の基質にきのこを育て、収穫後のわらは生物肥料として田に戻す。温室は頭金なしの分割で提供する。稲は年2作で、その合間に多くの農家は出稼ぎに出るが、きのこは通年で収入を生むため、家を離れずに済む。当初10農家(ハイズオン省)から、2019年には約50農家(タイビン省)へ。農家の所得は50〜70%増えたとされる。
●●○ 中
確定した−は無く、独立検証された+が位置(B)を決めています。到達不可の斜線はありません。=非合算メーター
Fargreenは焼かれる稲わらを、きのこと収入に変える。 レターはB、たしかさは中。未確定の指摘は「監視中」に置いています。(2026-Q2時点・公開情報に基づく試算)
本流のナラティブ
ひとりの物語(N1)
+ before → after
1日3ドル未満で暮らすベトナムの米農家たちは、稲を年2回しか収穫できず、その合間には収入を求めて都市へ出稼ぎに出ていた。稲わらは焼くのが常で、その煙は自分たちの肺と近隣の健康を蝕んでいた。Fargreenと組んでからは、焼くはずだった自分の稲わらを基質にきのこを通年で育て、月ごとに確実に対価を受け取れるようになった。所得は50〜70%増え、多くはもう家を離れて出稼ぎに行かなくてよくなった。使用後のわらは田に戻る生物肥料になり、化学肥料への依存も減る。
出典の性質:Echoing Green / P1 独立NGO(Echoing Green)/+作用は−の埋め合わせには用いていません。
+方向の作用/−方向の作用
+ 方向の作用
- 当初10農家(ハイズオン省)から2019年に約50農家(タイビン省)へ。UNDP Business Call to Actionに参加し1,000農家・所得+50%を公約。Postcode Lottery Green Challenge準優勝(2014、USD25万)。創業者はEchoing Green Fellow(2014)、TED Fellow(2015)、Foreign Policy Top 100 Global Thinkers(2015)。P1 認証/受賞/学術 / The Guardian (via 3BL) / TED / Echoing Green
− 方向の作用(確定)
- 確定−なし。
- 小規模(数十農家)でスケール上の困難。所得増・GHG削減量の独立検証。事業の持続性。
- 1,000農家への拡大と所得+50%、化学肥料から生物肥料への転換、乾燥・塩蔵による輸出、生物肥料事業。2021年にウィーンでFargreen Global Initiativeを共同設立。
問い直しの視点
中核の+は、貧しい米農家の通年所得と、稲わら焼却をやめることによる大気・健康・脱炭素(人・自然)で、Echoing Green・TED・Foreign Policy・UNDP BCtAという独立の裏づけがある。一方、規模は数十農家にとどまり、スケール上の困難も指摘される。所得増・GHG削減量は自社/プログラム報告が中心で独立検証が課題。
出典
この評価の読み方
- 到達できる上限(天井):確定した−が上限を決め、独立検証された+がその内側で位置を決めます。+は−を打ち消しません。
- 証拠の重みは対称ではありません:−は確定のみ算入し、係争・指摘の“量”は「監視中」に。+は独立材料で数え、自社の広報は「参考」とします。
- 大きさは価値ではありません:規模は評価に使いません。投資家・株主・制裁・営業秘密などお金や競争にとどまる事柄も評価に入れません。
- 評価(レター)と たしかさ(情報の確からしさ)は別の軸です。