Genashtim(ジェナシュティム)は、2004年に元大企業幹部のThomas Ngがシンガポールで始めた、営利の社会的企業だ。きっかけは、彼がマニラの盲学校の理事になり、視覚障害者がスクリーンリーダーで猛烈な速さでネットを操るのを見たこと。彼は2年半かけて旧知の経営者たちに『この才能ある人たちを雇ってほしい』と説いて回ったが、皆『リスクは取れない』と言い、採用はゼロだった。そこで彼は自ら会社を興した。Genashtimは物理オフィスを一切持たない100%リモートの雇用エコシステムで、障害者・難民・高齢者・女性・LGBTQ+といった『忘れられた労働力』を世界経済につなぐ(eラーニング、B Corpの検証代行、IT支援など)。従業員の6〜8割が周縁化された人々で、約10か国の障害者が働く。2021年には利益の3分の1を従業員に分配した。B Corpに2015年から認証され、以後毎年『Best for the World』に名を連ねる。
●●○ 中
確定した−は無く、独立検証された+が位置(B)を決めています。到達不可の斜線はありません。=非合算メーター
Genashtimは忘れられた労働力を、リモートで世界経済へ。 レターはB、たしかさは中。未確定の指摘は「監視中」に置いています。(2026-Q3時点・公開情報に基づく試算)
本流のナラティブ
ひとりの物語(N1)
+ before → after
化学タンカーでの事故で頸髄を損傷し首から下が麻痺したRaj Kumar Selvarajは、就労が絶望的に思えた(before)。GenashtimでB Lab案件のVerification Analystとして、音声操作技術でPCを操り、世界中の顧客と働いている(after)。技術と包摂的な職場が、最も困難な状況にある障害者にも、充実したキャリアと経済的自立・自信をもたらすことを示している。
出典の性質:The HEAD Foundation / P2 独立(第三者)/+作用は−の埋め合わせには用いていません。
+方向の作用/−方向の作用
+ 方向の作用
- 2004/2008年、Thomas Ngがシンガポールで設立。100%リモートの雇用エコシステムで障害者・難民・高齢者等を世界経済につなぐ。従業員の6割超が障害者(約10か国)、2021年は利益の1/3を従業員に分配。B Corp『Best for the World』を2015年以降毎年、B Labの検証パートナー。P1 一次/独立(第三者) / Genashtim/B Lab
− 方向の作用(確定)
- 確定−なし。
- 営利企業(ただしミッション第一・B Corp検証・利益分配)。規模は数百人と限定的。
- 雇用規模の拡大、リモート就労モデルの他社・他国への普及、周縁化された人々の管理職・専門職への登用、B Corp検証代行事業の持続、営利と社会目的の両立の維持。
問い直しの視点
+は、障害者をはじめ難民・高齢者・女性など周縁化された『忘れられた労働力』(人)への、尊厳あるリモート就労・経済的自立・包摂という作用で、雇用ゼロだった現実を自ら覆した先駆性、B Corpの『Best for the World』を毎年獲得する検証、利益分配、UNESCAPの評価を伴う。留保は、営利企業であること(ただしミッション第一で、B Corpとして検証され、利益を従業員と分配している)、そして規模が数百人と限定的であること。周縁化された人々の尊厳ある就労という genuine な+を認めつつ、規模ゆえB/中とする。
出典
この評価の読み方
- 到達できる上限(天井):確定した−が上限を決め、独立検証された+がその内側で位置を決めます。+は−を打ち消しません。
- 証拠の重みは対称ではありません:−は確定のみ算入し、係争・指摘の“量”は「監視中」に。+は独立材料で数え、自社の広報は「参考」とします。
- 大きさは価値ではありません:規模は評価に使いません。投資家・株主・制裁・営業秘密などお金や競争にとどまる事柄も評価に入れません。
- 評価(レター)と たしかさ(情報の確からしさ)は別の軸です。