Loam Bioは、『菌の力で作物の炭素固定を強め、農地を巨大な炭素の吸収源に変える』ことを目指す、オーストラリアの気候バイオ企業だ。2019〜2020年に、University of Sydneyの土壌微生物研究を基にNSW州Orangeで創業した。主力のCarbonBuilderは、内生菌(dark septate endophytes)を種子に接種する技術で、作物が大気中から取り込んだCO2を、根を通じて『分解されにくい安定した形』に変え、土壌に長期間貯留させる。あわせてSecondCropで、その土壌炭素を測定・検証し、炭素クレジットとして農家の収入に変える。$150Mを調達して豪州のアグリテックで最多となり(豪政府系のClean Energy Finance Corporation等が出資)、豪・米・加・ブラジルで多数の圃場試験を重ねている。掲げるのは、世界中の農地を使ったギガトン規模の炭素除去だ。
判定保留
NARRATIVE VALUE
たしかさ
●○○ 低
●○○ 低
ABCDEFG
現時点では判定を保留しています。確定の積み上げを待っています。=非合算メーター
判定時点:2026-Q3ステータス:現役顧客類型:混合(農家・炭素クレジット)天井理由:確定−なし(気候便益は見込み段階・独立の懐疑あり、土壌炭素のMRV/永続性/追加性が未確立)
推移2026-Q3保履歴は四半期ごとに増えます
Loam Bioは菌で作物の炭素固定を強める——見込み段階の気候技術。 現時点では独立材料が乏しく、判定を保留しています。未確定の指摘は「監視中」に置いています。(2026-Q3時点・公開情報に基づく試算)
本流のナラティブ
ひとりの物語(N1)
+ before → after
+N1(ひとりの物語)は独立の出典を確認のうえ追記します。
+方向の作用/−方向の作用
+ 方向の作用
- 主な+の物語は上記のN1を参照。独立検証された+作用は順次追記します。
− 方向の作用(確定)
- 確定−なし。
監視中(未確定のため評価に入れていない事項)
- 気候便益は見込み段階で科学者も実運用効果に懐疑的・要検証。土壌炭素のMRV(永続性/追加性/厳密さ)が未確立。炭素クレジットモデルの整合性論争。商業VC。
これから(評価には含めない)
- 実運用の作物での炭素効果の独立検証、MRV(永続性/追加性/厳密さ)の確立、炭素クレジットの品質担保、圃場から実装へのスケール。
問い直しの視点
意図する+は、農地を通じた大気中CO2の除去・土壌炭素の増加と、それによる土壌の健康・レジリエンス(自然)で、University of Sydney由来の科学、CEFCの出資、多国での試験という土台がある。ただし現時点では見込み段階だ——科学者自身が『微生物菌の圃場試験が、実運用の作物で意味ある炭素効果に転化するかは懐疑的で、さらなる検証と監視が必要』と述べ、土壌炭素のMRV(測定・報告・検証)は永続性・追加性・厳密さがプロトコル間で大きくばらつき未確立で、炭素クレジットモデル自体の整合性にも業界的な論争がある。確定的な−は無いが、実現された+がまだ確立していないため、判定保留とする。
出典
+作用/意図evokeAG / CEFC|Loam launches CarbonBuilder tech to tackle climate change|2025-03-26|🔗
判定保留の根拠Climate Break / AgFunderNews|How Fungi is Enhancing Soil Carbon Sequestration(専門家の懐疑)|2025-07-29|🔗
メモ(本評価の判断)|見込み段階→判定保留|2025|出典URLを確認して記入
この評価の読み方
A 独立検証された+があり、確定した−が無い
B +に寄る。独立の裏づけがある
C 混在。確定−が上限を作る/未検証が多い
D 重大な確定−が上限を作る
E 深刻な−が組織の中心に及ぶ
F 深刻・体系的で救いの+が乏しい
G 極限的な事例のみ
評価の対象外 中核の目的が違法な主体
判定保留 +−とも独立材料が乏しい
- 到達できる上限(天井):確定した−が上限を決め、独立検証された+がその内側で位置を決めます。+は−を打ち消しません。
- 証拠の重みは対称ではありません:−は確定のみ算入し、係争・指摘の“量”は「監視中」に。+は独立材料で数え、自社の広報は「参考」とします。
- 大きさは価値ではありません:規模は評価に使いません。投資家・株主・制裁・営業秘密などお金や競争にとどまる事柄も評価に入れません。
- 評価(レター)と たしかさ(情報の確からしさ)は別の軸です。