Stegra(旧H2 Green Steel)は、鉄づくりから石炭を追い出そうとするスウェーデンの挑戦だ。鉄鋼は世界のCO2の7〜9%を占める最も炭素集約的な産業の一つ。Stegraは北部Bodenの豊富な水力・風力で、欧州最大級(約800MW)の電解槽からグリーン水素をつくり、それで鉄鉱石を還元(排出は水蒸気だけ)、電気炉で製鋼する。従来の高炉比でCO2を最大95%削減し、稼働時には年約700万トンのCO2削減(EUファンド算定で10年で33.4Mt)を見込む。IKEA・メルセデス・ポルシェ・ボルボ・スカニアなど20社超が購入契約を結び、€6.5Bを集めた欧州の産業脱炭素の旗艦だ。だが実態は稼働前——建設は約6割で、2025年秋に資金難に陥り、2026年4月にWallenberg主導の€1.4Bで救済されたものの、生産開始は完成後18〜24か月と後ろ倒しされ、まだグリーン鉄鋼は一切生み出していない。気候の+は現時点で全て見込みである。
判定保留
NARRATIVE VALUE
たしかさ
●○○ 低
●○○ 低
ABCDEFG
現時点では判定を保留しています。確定の積み上げを待っています。=非合算メーター
判定時点:2026-Q3ステータス:建設中(稼働前)顧客類型:法人(自動車・産業)天井理由:確定−なし(稼働前・気候の+は全て見込み段階で未実現)
推移2026-Q3保履歴は四半期ごとに増えます
Stegra(旧 H2 Green Steel)は石炭でなく水素で、ほぼ無排出の鉄をつくる(建設中)。 現時点では独立材料が乏しく、判定を保留しています。未確定の指摘は「監視中」に置いています。(2026-Q3時点・公開情報に基づく試算)
本流のナラティブ
ひとりの物語(N1)
+ before → after
+N1(ひとりの物語)は独立の出典を確認のうえ追記します。
+方向の作用/−方向の作用
+ 方向の作用
- 主な+の物語は上記のN1を参照。独立検証された+作用は順次追記します。
− 方向の作用(確定)
- 確定−なし。
監視中(未確定のため評価に入れていない事項)
- 稼働前で気候の+は未実現。財務・スケジュールの不確実性(2025年資金難)。グリーン水素経済全体のスケール可否。
これから(評価には含めない)
- 救済資金での建設再開と試運転、生産開始(完成後18-24か月見込み)、初期年産2.5百万トン→将来5百万トンへの拡大。
問い直しの視点
意図する+(重工業の脱炭素=自然・未来世代、Norrbottenの雇用=人)は大きく、EU Innovation Fund・EU CINEA・20社超の購入契約という裏づけもある。しかし本質的に稼働前の案件で、CO2削減はすべて見込み値、実際のグリーン鉄鋼はまだゼロ。加えて2025年の資金難が示すように財務・スケジュールの不確実性が残る。ゆえに『完成した評価』ではなく判定保留(ポテンシャル段階)とする。稼働・実績が出た段階で再評価。
出典
+(見込み)EU CINEA(気候インフラ環境執行機関)|STEGRA: welcoming a new era of green steel production|2025-09-29|🔗
監視中/未実現Canary Media|Stegra lands funding to complete world's first major green-steel mill|2026-04-14|🔗
メモ(本評価の判断)|評価方針:ポテンシャルは完成としない|2026|出典URLを確認して記入
この評価の読み方
A 独立検証された+があり、確定した−が無い
B +に寄る。独立の裏づけがある
C 混在。確定−が上限を作る/未検証が多い
D 重大な確定−が上限を作る
E 深刻な−が組織の中心に及ぶ
F 深刻・体系的で救いの+が乏しい
G 極限的な事例のみ
評価の対象外 中核の目的が違法な主体
判定保留 +−とも独立材料が乏しい
- 到達できる上限(天井):確定した−が上限を決め、独立検証された+がその内側で位置を決めます。+は−を打ち消しません。
- 証拠の重みは対称ではありません:−は確定のみ算入し、係争・指摘の“量”は「監視中」に。+は独立材料で数え、自社の広報は「参考」とします。
- 大きさは価値ではありません:規模は評価に使いません。投資家・株主・制裁・営業秘密などお金や競争にとどまる事柄も評価に入れません。
- 評価(レター)と たしかさ(情報の確からしさ)は別の軸です。