StrongMinds(ストロングマインズ)は、2013年にSean Mayberryが立ち上げた、サブサハラ・アフリカでうつを治療するNGOだ。着想は、2002年にジョンズ・ホプキンス大がウガンダで行った研究——高卒程度の地域住民が集団対人関係療法(IPT-G)を届け、うつに顕著な効果を上げた——にある。StrongMindsは活動をウガンダ(2014年〜)やザンビアに置き、African-ledで運営する。地域から選ばれ訓練されたファシリテーターが、10〜12人ほどの女性(いまは全年齢・全性別も)のグループを、8〜16週にわたって導く。対面でも電話でもよく、無料。参加者は自分の引き金を知り、いまのうつに対処し、再発を防ぐ術を学ぶ。1人あたり約$48で、年に数万人を治療する。自己評価では9割以上が症状の顕著な改善を報告し、治療の6〜8か月後も約4分の3が寛解を保つという。
●●○ 中
確定した−は無く、独立検証された+が位置(B)を決めています。到達不可の斜線はありません。=非合算メーター
StrongMindsはうつを、隣人同士の輪でほどく。 レターはB、たしかさは中。未確定の指摘は「監視中」に置いています。(2026-Q3時点・公開情報に基づく試算)
本流のナラティブ
ひとりの物語(N1)
+ before → after
メンタルヘルスサービスがほとんど届かないウガンダで、うつを抱える貧困層の女性は治療を得られなかった(before)。StrongMindsの8-16週の集団対人関係療法(IPT-G)を無料で受けた女性の多くが症状の顕著な改善を報告し、初期パイロット(514人)では自営業+22%・失業-67%・貯蓄+63%・1日3食+245%といった生活の変化も見られた(after、自己評価)。約$48/人。
出典の性質:StrongMinds/Devex / P1 一次/独立(報道)/+作用は−の埋め合わせには用いていません。
+方向の作用/−方向の作用
+ 方向の作用
- 2013年米法人化(Sean Mayberry)、2002年JHUのウガンダRCTに着想。活動はウガンダ/ザンビア等でAfrican-led。地域ファシリテーターが集団IPT-Gを女性/思春期に無料提供、約$48/人で年数万人。PHQ-9(WHO推奨)で評価。アフリカでは6,600万人の女性がうつを抱え85%が治療にアクセスできない。P2 独立(第三者) / MHIN(Mental Health Innovation Network)
− 方向の作用(確定)
- 確定−なし。
- 目立つ数値は自己評価(自己報告)が中心。独立RCT(BRAC/ELA)では12か月時の効果はより控えめ・薄れる傾向。費用対効果の主張に議論がある。
- 独立RCTでの中長期効果の確立、費用対効果の透明な検証、自己評価に依存しない効果測定、他アフリカ諸国への拡大、ピアグループの自律的持続。
問い直しの視点
+は、メンタルヘルスサービスがほとんど届かない低資源のサブサハラ・アフリカの女性・思春期(人)への、無料の集団療法によるうつの治療という作用で、しかも大規模・低コスト・African-ledでスケールする。留保は証拠の質だ。目を引く数値の多くは自己評価(自己報告)で、独立したランダム化比較試験(StrongMindsとBRACのELAプログラムの共同研究、Baird&Özler)では、12か月時点の効果はより控えめで薄れていく傾向が示され、費用対効果の主張にも議論がある。genuine で大規模な+を認めつつ、独立RCTの効果がFriendship BenchやSangathほど強固でないため、一段控えめのB/中とする。
出典
この評価の読み方
- 到達できる上限(天井):確定した−が上限を決め、独立検証された+がその内側で位置を決めます。+は−を打ち消しません。
- 証拠の重みは対称ではありません:−は確定のみ算入し、係争・指摘の“量”は「監視中」に。+は独立材料で数え、自社の広報は「参考」とします。
- 大きさは価値ではありません:規模は評価に使いません。投資家・株主・制裁・営業秘密などお金や競争にとどまる事柄も評価に入れません。
- 評価(レター)と たしかさ(情報の確からしさ)は別の軸です。