Methodは、2000年にサンフランシスコでEric RyanとAdam Lowry(持株会社People Against Dirty)が始めた、デザイン主導のエコ・クリーニングの草分けだ。植物由来・生分解性の成分と、置いておきたくなるボトルで、「環境に良い製品は性能やデザインを犠牲にしない」ことを示し、海に流れ着いたプラスチックを回収して作るボトルなど循環にも踏み込んだ。動物実験をしないLeaping Bunny認証、Cradle to Cradle認証を保つ。2017年、SC Johnsonが姉妹ブランドのEcoverとともにMethodを買収。以後、Methodは『B Corpとして再認証しない』との決定を自ら公表し、B Corp認証は失効した。親会社SC Johnsonは法規制下で動物実験を行うとされ、Ethical Consumerはグループ単位の評価でEcover/Methodの評点を下げている。2020年には全米広告審査機構(NAD)が、Method一部製品の『non-toxic(無毒)』表示に十分な科学的根拠がないとして表示の中止を勧告した。
●○○ 低
確定した−は無く、独立検証された+が位置(B)を決めています。到達不可の斜線はありません。=非合算メーター
Method Products, PBCはデザインと植物由来で、掃除を変えた草分け(ただしB Corpは失効)。 レターはB、たしかさは低。未確定の指摘は「監視中」に置いています。(2026-Q2時点・公開情報に基づく試算)
本流のナラティブ
ひとりの物語(N1)
+ before → after
掃除のたびに使い捨てられ、海へ流れ込むプラスチック。Methodは、水路から回収した海洋由来のプラスチック(再生HDPE)でボトルを作り、植物由来・生分解性の成分で「エコでも性能とデザインは妥協しない」ことを示してきた。買収後もCradle to CradleとLeaping Bunny(動物実験なし)を保つ。ただしB Corpは再認証せず失効しており、独立の裏づけは以前より弱い(出典の性質:自社開示+独立レビュー)。
出典の性質:Method / NonToxicLab / P4 自社開示/独立レビュー/+作用は−の埋め合わせには用いていません。
+方向の作用/−方向の作用
+ 方向の作用
- SC Johnson買収後も、Cradle to Cradle認証とLeaping Bunny(動物実験なし)認証を維持している。成分透明性は一般的なブランドより高い。一方で香料など感作性のある成分も用いており、表示の解釈には注意が要る。P4 認証(Cradle to Cradle / Leaping Bunny) / Cradle to Cradle / Leaping Bunny / NonToxicLab
− 方向の作用(確定)
- 確定−なし。
- B Corpを再認証せず失効
- 2020 NADの『non-toxic』表示への根拠不足勧告(ナラティブの誠実さ)
- 親会社SC Johnsonの動物実験(法規制下)
- 親会社の資源を活かした製品改良、海洋プラ・PCR包材の拡充(独立検証の回復が課題)。
問い直しの視点
中核の+はエコ・クリーニングの草分けとしての歴史と、Cradle to Cradle・Leaping Bunnyという現存の独立認証(自然・動物)。ただし鍵となるB Corp認証を再認証せず失効させたため、独立した+の検証が弱まり、たしかさは低い。確定した−(保護対象への直接被害)はないが、(i)親会社SC Johnsonの動物実験、(ii)NADによる『non-toxic』表示への根拠不足の勧告(ナラティブの誠実さの論点)は監視・たしかさ低下の要因。
出典
この評価の読み方
- 到達できる上限(天井):確定した−が上限を決め、独立検証された+がその内側で位置を決めます。+は−を打ち消しません。
- 証拠の重みは対称ではありません:−は確定のみ算入し、係争・指摘の“量”は「監視中」に。+は独立材料で数え、自社の広報は「参考」とします。
- 大きさは価値ではありません:規模は評価に使いません。投資家・株主・制裁・営業秘密などお金や競争にとどまる事柄も評価に入れません。
- 評価(レター)と たしかさ(情報の確からしさ)は別の軸です。